黒澤明監督の映画「生きる」を見た(何故か見ていなかった)。
これ、名作中の名作!!
「生きるとは?」―――人間の存在を問う哲学的な内容なのだが、話の舞台も登場人物も「平凡(普通)」であるところに意味がある。
芸術性・大衆性・メッセージ性が見事に調和する要因。
結局、病気や「余命半年」という設定は今までの人生・自分を振り返るためのもので、黒澤の一番の意図はそこにない。
題が表すように、「生きること」「生きることの意味」に焦点が絞られている。
それは、主人公が命をかけてつくった公園で「命みじかし〜」と歌うシーンでの感動に結びついている。
「安易な感動」を人の死によって生むのではなく、「生きること」への問いかけが容赦なく行われているのであるぅ(←偉そう:笑)。
たぶん、「悟ること」に意味を見出す人は、好きになれないだろうし、黒澤の極端な視点は賛否をわけるだろうが、そこに価値があると思う。
この映画を見て黒澤の思想に興味を持って調べたが、やはりピーンときた思想に影響を受けていた。
ここで言いたいことは、思想によって芸術性・大衆性を失わせていないだけでなく、それらを高めていること。
芸術家の仕事。
感動した。
2008年04月14日
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